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「一義的」と「多義的」 [デザイン用語の基礎知識]

■講演「動的図解表現を用いた情報の視覚化」
シンポジウム「課外授業ー大学最後の学び」 @赤レンガ・ホワイエ
2005/03/06(sun)14:00〜17:30

▼プレゼンテーション
http://homepage.mac.com/gege.bowhouse/050306/

▼質疑応答への補足

Q)説明の中で、文字表現を「一義的」としていたが文字も多義的ではないか。
例えば「青」といったとき、人はいろいろな青をイメージする。

A)まず、視覚表現を「文字」「絵」「図」に分けたのは、分類が目的ではなく
各表現の相互関係を俯瞰するためである。
どのような表現も受け取りかたは自由であり、「青」という言葉から色々な青を想像できるだろう。
ここで文字(ことば)の表現が一義的、というのは
発信者と受信者が一定のルールを共有している、ということである。
例えば、「彼は青が好きだ」ということばの表現は、
彼は青が好きだということを最低限共有することができる。
「彼は青が好きだ」という言葉から「宇宙人が地球を襲撃」という意味を読み取ることは
ほとんどない。(だから広告表現などはこの手を使う)
一方「絵」による表現はどうか。
たとえば「人のシルエット」と「ハートのマーク」と「青い矩形」が表現されていたとしても、
この表現から「彼は青が好きだ」というメッセージを読み取ることは至難の業だ。
「人のシルエット」を誰かに特定できない。
「ハートのマーク」はトランプかもしれないし、心臓を表現しているのかも。
「青い矩形」は色を言いたいのか、矩形ついて語っているのか。
このように「絵」の表現は多義性をもっている。
「図」の世界は、
「文字表現」に全体像を与える、とも、「絵」のディテールを確実なものとする、とも言える。
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多摩美術大学 情報デザイン学科 卒業制作展@赤レンガ倉庫
2005/03/04(fri)・05(sat)・06(sun)
http://www.idd.tamabi.ac.jp/gw04/flash.html


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